退蔵院は妙心寺の数ある塔頭の一つで、室町時代の応永11年(1404)無因宗因禅師を開山として建立されたのが退蔵院のはじまりである。 この日は時間の余裕なくゆっくり拝観できなかったのが残念。またの機会に。 山門は江戸中期の建物で、バランスの整った美しい形状を残した「薬医門」であると言われている。「薬医門」は親柱二本、控え柱二本からなり、当時、高貴な薬医にしか与えられなかった御屋敷門の形式という。 余香苑(よこうえん)は伝統的な造園手法を基盤とした厳しさの中にも優雅さを含み、京都はもとより全国でも有数の昭和の名園と言う。 随分と新しいもので昭和38年(1963)に3年かけて造園されたもの。さまざまな木々に彩られて美しい。 |