祇王寺 草庵
大覚寺の塔頭。
祇王寺は竹と楓に囲まれたささやかな草庵である。
苔庭、草庵、山門、いずれも見る者の心を安らいでくれるものばかりである。
昔の往生院がいつしか荒廃しささやかな尼寺として残り祇王寺と呼ばれるようになったとか。
平家物語に白拍子であった祇王は平清盛に寵愛されていたが、清盛はいつか他の女性に心を移してしまい、悲しんだ祇王はこの地で仏門に入ったという哀れな話が載っている。