東海道の関宿は昔風の家並がどこまでも続き、歩いていて時間が逆戻りした錯覚を受けたものだ。 その後中山道を経験して、ここにもそれに勝るとも劣らぬ町並があることを発見した。 妻籠宿や馬籠宿がそうだが、観光地化したこれらの宿場は別としても、大抵の宿場にまだまだ昔風 の家々が多く立ち並ぶ様は東海道以上のものと言える。また、同時代の家といっても地域によって 家の造りはこんなにも違うものかと初めて知った。そのあたりを小さい写真ではあるが見ていただ くことができるだろうか。 しかしながら、道幅が広く車が多く通る街道から離れたところが多い中山道の町並には、人の気配 があまり感じられなかった印象が残ったのは否めない事実である。ただ、たまたま中津川宿や赤坂 宿などでお祭りの日に出会ったが、それらはどこでも見られるように多くの人出で賑わうお祭りの 風景だった。だから多分、普段は表面的にはひっそりと息をして暮らしているようだが、奥行があ る家の奥ではそこかしこに見られると同じ生活が営まれているに違いない。それだけ表の道路沿いには古 いが素晴らしい景観を保つことに努めていると容易に想像できる。 これらの写真を整理してみたら思ったよりたくさん写っている。ここに無断で載せさせていただいたが、多数 の方々に中山道の素晴らしさをアピールしたいがためであることに免じてお許し願いたい。 |
(1) 日本橋から本庄宿へへ
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