探鳥記           トップへ

2013/6/7-10 道東観光 2014/8/22 一宮海岸〜大原 2016/6/24-27 沖縄本島  
2013/12/13 三番瀬 2014/8/31 茨城南部水田 2017/4/21-24 宮古島  
2014/1/11-12 新宿御苑他 2014/10/19-20 戸隠高原 2018/7/6-9 石垣島・西表島  
2014/1/24 板倉農耕地 2015/3/14 秋ヶ瀬公園 2019/6/14-17道北方面-2   
2014/2/7 井頭公園 2015/6/19-22道北方面    
2014/5/23-26 道央・道南 2015/10/28-30 有明海方面    

2013/6/7-10 道東探鳥観光

    道東は初めてという息子を誘って観光も兼ねての二人旅に出かけた。ありがたいことに4日間とも晴れて快適な旅行と
    なった。
 
 
6月7日  羽田空港で落ち合って釧路空港へ。今日は釧路湿原→鶴居村→釧路市→達古武沼→細岡展望台のコースで特に
      細岡展望台からの雄大な湿原風景をじっくりと満喫した。特筆すべきは釧路湿原展望台でなんと昨日 囲碁本因坊戦
      第3局を当地で終えたばかりの高尾挑戦者を見かけ一緒に記念写真を撮らせて貰ったことで、思いがけずいい思い
      出ができたことだ。高尾九段は私の好きな棋士の一人だ。今夜は釧路市内泊まり。               

 
6月8日  まず摩周湖へ。到着後すぐに霧が晴れてきて幻想的な風景にまわりの観光客からも大きな歓声が上がった。近くで
      はウグイスが長時間姿を見せさえずり続け我々を歓迎してくれているようだった。
 
      小清水原生花園は期待したほどでなかったが近くでホオアカ、ノゴマが美しい鳴声を聞かせていた。行ってよかった。
 
      知床への途中オシンコシンの滝を眺め一休みした。知床五湖は時間がなく、高架木道を歩き一湖のみ観ることにした
      がそれでも充分に雰囲気を楽しめた。そういえば以前に来たときもヒグマが出るので二湖までだったのを思い出した。
      ここで産んだばかりの子鹿を舐め乾かしているエゾシカを見ることができた。頭上には多くのアマツバメ、狙ったが
      全く撮れなかった・・。
 
      この冬は大雪で、1週前に開通したばかりの知床横断道路から知床峠へ向かう。それも道路の門限は16時半とか。
      急がねばならない。下は晴れていたのに峠は霧で期待した景色は全々見えず、ひょっとしたら居るかもしれないギン
      ザンマシコを30分ほど探したがついにその望みは叶わなかった。いったん羅臼の町へ出て夕飯、また少し戻り羅臼
      温泉に宿を取った。

 
6月9日  今日は朝6時前に出立、野付半島へ一直線。コヨシキリ、ノゴマ、シマセンニュウ、カッコウなど楽しんだ。トド
      ワラの奇異な風景も悪くない。ここはもっと時間をかけてゆっくり探鳥したい所だ。ここへ来る途中と帰途に沿道で
      オジロワシを何度か見かけた。以前この近くでワタリガラスを撮ったこともあったっけ。

      今日のハイライトはエトピリカ狙い。根室市の落石港から予約済みの船に乗る。天気はいいのだが風がある。小さい
      漁船でかなり揺れた。目的地は10キロほど沖のユルリ島、モユルリ島周辺、船が進んでいるときは良かったがいよ
      いよ島に近づくに従い揺れが大きく吐き気を催してきた。事前に呑んだ酔止め薬も効きそうもない。幸い吐くことは
      なかったが島近くで船を留めてエトピリカが出るのを待つ間船は大揺れに揺れる。その間ウトウやケイマフリが飛ん
      だり波間に見えたりするが身体が揺れるのでそれらをファインダーにうまく納められない。まったく初めての経験に
      戸惑うばかりだ。まもなく案内人の「エトピリカ!」の声にあわててカメラを向けるもファインダーからすっと消え
      てしまう。それでも何度か現れて くれたので夢中でシャッターを押した。ピントもままならない。やっと数枚メモ
      リーに残ったようだ。もっともどれも証拠写真に過ぎないが・・。
      鳥をやらない同行の息子も船を付き合ってくれた。後で聞くとやはりかなり酔って気分が悪かったそうだが、鳥仲間
      でもエトピリカを見た人は少ないのにそれを目の当たりにできたことだからそれで勘弁して貰おう。
      今度はもう少し波の穏やかな日に挑戦しよう。

      下船して納沙布岬へ。岬の突端でチシマウガラスを探したが見つけられない。風もあってやけに寒かった。北方原生
      花園に立ち寄って根室のホテルへ向かった。


 
6月10日 ホテルを出て近くの春国岱で探鳥、収穫は特になし、霧多布岬で存分に風景を楽しんだ。アゼチ岬から琵琶瀬展望
      台へ、そこで昼食、あやめヶ原、厚岸湖を経て一路釧路市へ戻った。空港で土産をたくさん買い込んで予定の飛行機
      で無事に帰宅した。慌ただしい日程だったが二人とも満足した道東への旅行となった。
 
うまい具合に霧が晴れてきた摩周湖  青い空、碧い海、そして緑の小清水原生花園  アオジ 野付半島への途中で 
達古武沼辺のエゾムシクイ  いつまでも姿を見せていたウグイス 摩周湖畔にて  小清水原生花園のノゴマ 
エゾシカ親子に出会った 知床五湖にて  野付半島のコヨシキリ  野付半島のシマセンニュウ 
道路際で歓迎してくれたオジロワシ野付半島からの帰り道  根室沖で念願のエトピリカ   摩周湖への途中でのベニマシコ 
   
あやめヶ原で撮ったノビタキ     
2013/12/13 三番瀬

     あの大震災以来足が遠のいてしまった三番瀬に久しぶりに一人で行ってみた。何となく足下の風景が変わったようだ。
     天気予報も見ずに出かけ無茶だったが、案の定強風にあおられ鳥見日和でない。いつもはもう少し多い筈のカメラマンも
     鳥たちも少なかった。それでもすぐ近くにはミヤコドリの群れがいて200羽ほど。三番瀬はミヤコドリが多い聞いて
     いたがこれほどとはと感心するばかり。あとはたくさん居たミユビシギ、それにハマシギ、ムナグロ、シロチドリなど
     など少々。ここは早々に引き揚げ谷津干潟へ廻ったがここも鳥影が少なかった。  

200羽は居たと思われるミヤコドリの群れの一部 
 
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2014/1/11-12 舞岡公園・新宿御苑

     11日に舞岡公園へ仲間と出かけた。毎年見られるアオシギは猫に喰われ居ないという。残念ながらここでの収穫はヤマ
     シギのみ、いつものアリスイもタシギも見られず、裏山でのコジュケイの大きな鳴き声も姿は見えない。
     同行したKさんから新宿御苑にトモエガモが居ると教わり解散後仲間4人と現地へ直行した。これまでトモエガモは見ては
     いるが遠かったり逆光だったりでまともに撮っていないので今回は是非ともと意気込んだ。確かに居たが暗い岩陰にいて
     殆ど動かず、雌も見あたらず、仕方なく翌12日も通うことにした。今度はつがいでしかも良く動いてくれ、大きなマガ
     モを威嚇したり、陸地へ上がったりと様々な行動も観察でき大変興味深かった。

   
     
 
 1日目 暗い岩陰から動こうとしなかった  2日目 ずっと雌と一緒でかなり動いていた  
 
 2014/1/24 板倉農耕地

      久しぶりに板倉農耕地を歩いてみた。狙いはチュウヒとハイイロチュウヒだったが思惑はまるはずれに終わった。
      ワシタカのたぐいはチョウゲンボウ、トビ、ノスリのみで或いはコチョウゲンボウはいないかと探したが見つから
      ない。せめてコクマルガラスはと思い直したところ、はるか遠くの電線にカラスらしきものが見えた。近くまで行
      きまた双眼鏡でよく見ると大きいミヤマガラスの群に小さい姿が混じっている。コクマルガラスに間違いない。
      よくよく近づくと淡色型が3羽並んでいる。それに暗色型も。この2〜3年は私の地元でもコクマルガラスが見ら
      れるようになったがこの冬は淡色型は見ていないので嬉しい。

      チュウヒ類は諦めて帰る途中、目の前の畦にノスリが逃げもせず立っているのに気づいた。これほど近くで撮れた
      のは初めて。これまでは「何だノスリか」程度だったがよくよく見るとノスリも悪くないね。

      おまけがあった。カラスとイタチが喧嘩していてそのうちに双方とも見えなくなったが、イタチがいきなり目の前
      に飛び出して来た。急いでカメラを向けたがこれまで見ていたより可愛い感じ。改めて見直してしまった。
      というわけで今日はまあまあ少し有意義な探鳥日だったかな?  

    
 これがチュウヒだったら言うことなしだったのに!  カメラとの距離わずか5mほどの畦にとまっていた  2年ぶりに出会ったコクマルガラス
 いきなり目の前にイタチが飛び出した    
 
2014/2/7 井頭公園

      これまで何度か足を運んだ公園に行った。家から車で2時間掛かる場所で1年ぶりだがここは鳥だけでなく別の楽し
      みがある。それは帰る途中に道の駅に寄って好物水戸銘菓「吉原殿中」と干し納豆を買うことだ。さらに地酒の蔵元
      に回って「一人娘」と冬場なら酒粕を手に入れることだ。

      2日前に少し雪が降って前日からとても寒かったがこの日は穏やかに晴れて昼過ぎには厚い防寒具は邪魔になったほ
      どだった。現地に11時到着。

      アオゲラとミヤマホオジロを見たかったが今日はどちらも探せなかったのでまたの機会の楽しみにとっておこうか。
      池はカルガモ、マガモ、オナガガモが大部分でミコアイサはみつからなかった。

      割合多かったのはいつものようにシメとシロハラとビンズイたち。カシラダカがビンズイと同じように落ち葉の中で
      カサカサとかすかな音をたてて餌を探している。撮っている時はビンズイとばかり思っていたが帰ってから画像をみ
      ると若干違うようだ。ミヤマホオジロの♀だったら嬉しいなとも思ったが念のため鳥に詳しい方に見て貰ったらカシ
      ラダカの♀と教えてくれた。少し残念!

      コゲラが1羽、太い松の幹でしばらくの間餌探しに夢中で、すぐ下からカメラを向けているこちらを全く無視、おか
      げでたくさん写真が撮れた。別の場所で多くのカメラマンがコゲラを狙っている。聞くと後頂部の赤色が撮れたとか
      撮れなかったとか。どうやら♂らしい。私も撮ろうとしたがすぐに飛び去ってしまいあっさり諦めた。
 
      いつもはヒヨドリは気にもしなかったが目の前に留まったヒヨドリがよく見ると小さく可愛い。それで思わずカメラ
      を向けてしまった。幼鳥だろうか?たいした戦果もなく2時過ぎに退散して冒頭に書いたように2ヶ所へ寄り道し、
      今回は途中の親戚にお邪魔して随分暗くなってから無事帰宅した。

  
結構多かったシメ  カメラを全く意識しなかったコゲラ  食べ物を探すのに余念がないカシラダカ♀ 
小さく可愛かったヒヨドリ  ここではいつも出会えるビンズイ   
 
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2014/5/23-26 道央・道南
 
     5年ぶりに道央、道南の公園をカメラ片手に歩いてみた。
 
 
5月23日 新千歳空港に降り立ちレンタカーを借り北大苫小牧研究林へ向かった。今時分はヒグマがいるかもしれないので熊
       除けの鈴をザックにつけて森へ入ったところ、やはり3日前に小径近くで目撃されたとの張り紙があった。気を引
       き締めざるを得ない。近くにいたカメラマンからクマゲラの情報を貰い、早速その居場所を探した。歩道からさほ
       ど遠くない枯れ木にその姿を容易に見つけることができた。それもつがいだった。同時に2羽見ることは始めてな
       ので嬉しかった。
       交互に巣穴をのぞき込んだり一緒に留まったりと人慣れしている様子。あまりに簡単に撮れるので拍子抜けしたほ
       どだ。まだ産卵はしていないらしい。といって巣材を持ち込んでいない。キツツキは巣材は要らないのかも。

       ミヤマカケスやアカハラが近くの草原を歩いていた。ミヤマカケスとは久しぶりの出会いだ。

       ここだけでなくセンダイムシクイが多く見られた。チョチョビーという特有の鳴き声が賑やかだ。鳥は少なかった
       がクマゲラが見られたのに大満足してここは引き揚げることにした。

       小樽へ行った。前回は殆ど見る余裕のなかった街の歴史的建造物を見て廻った。戦前は北のウォール街と呼ばれた
       ほどの重厚な建物がいくつも残っている。また時間をかけてゆっくり歩いてみたい魅力ある町並だ。念のため港も
       覗いたが水鳥の気配はまるでなかった。札幌駅前のホテルへ向かう。

 
5月24日 今日の予定は近くの時計台や大通り公園をぶらつき、その後円山公園と西岡公園で探鳥。

       円山公園はとりあえず標高225メートルの円山を登りその途中で鳥を探すことにした。が、殆どその姿を見かけ
       ない。一度キビタキをチラッと見、ウグイスの声を聞いた程度であった。今回の探鳥旅行はヤマゲラ狙いだが結局
       どこでも出会えず非常に残念であった。

       この公園は早々に見限り予定時刻より大分早く西岡公園へ到着した。湿原の木道を歩いている途中で盛んに啼くア
       カゲラの声がした。
       その方向を探すと幼鳥が巣穴から時々顔を出し鳴き声をあげるのが目に入った。直前に近くで♀のアカゲラを見た
       のでそれがたぶんこの子の親鳥と思われた。
 
       以前はここでクマゲラとヤマゲラを撮っているのでまたもしかしたらと淡い期待を込めて探したがその期待は見事
       に裏切らた。

       ここでホテルに戻るには時間がありすぎるので明日行く野幌森林公園へ廻ってみることにした。公園の記念塔口の
       受付で駐車場の開門時刻を確かめたら朝9時だが大沢口は24時間いつでも入れるとのこと。明朝は早いので大沢
       口から廻ることに決める。
       もう夕方に近く、大沢口の様子を見るためここからは入らず明日に備え大沢口へ車を移動、早速大沢口から大沢コ
       ースを探鳥してみた。ここも熊が心配だったがジョギングしている人、ウォーキングしている2人連れなど結構人
       が多い。どうやらあまり熊の心配はなさそうだ。ただ虫が多く身体にまとわりついて煩わしい。顔面を覆うネット
       をかぶっている人たちにも出会った。
       夕方のせいか森の中は薄暗く鳥の鳴き声もわずか。とにかく今日は引き揚げよう。

 
5月25日 ホテルで早い朝食を済ませ野幌森林公園へ急いだ。大沢口から桂コース〜大沢園地〜四季美コース〜エゾユズリハ
       コースのおよそ6Km弱をのんびりと歩いた。この時期定番のキビタキ、オオルリには出会えたが容易に見つかるで
       あろうとを括ったクロツグミは姿を見せない。キバシリはとうとう探せなかった。

       山道でうずくまって写真を撮っている人がいて尋ねたらチゴユリだという。今は希少価値の植物だそうだ。帰宅し
       てから調べたら佐賀県と鹿児島県が絶滅危惧T類に指定している。可憐な白い花で花被片はせいぜい1cmほど。
       始めて見る花だった。チゴは可愛いので稚児からついた名前という。探す鳥になかなか出会えない口惜しさに鳥は
       動いてしまうが花は逃げないからいいねなどと同行者と戯言を言ってみる。鳥は少なかったがお天気もよくたっぷ
       りと森林浴ができまあまあいい気分で次の大沼公園へと向かう。

       札幌南ICで道央道に乗り、途中の有珠山SAで有珠山、昭和新山、羊蹄山の雄大な風景を眺めての昼食、約270Km
       のドライブを楽しみ大沼公園ICで高速道路と別れた。
 
       ここでは島めぐりのコースを少し歩き美しい風景を満喫した。これまでご無沙汰だったコムクドリを見た。また駐
       車場ではニューナイスズメを見つける。ここから函館のホテルへ急いだ。函館山からの夜景見物も予定していたが
       疲れも出てきているので次の機会とした。

 
5月26日 今日は朝から非常に寒い。朝8時頃で9℃ほど。その上冷たい風が吹き思わず震えた。午前中は市内の元町・ベイ
       エリア地区の名所旧跡を歩く。ハリスト正教会、カトリック元町教会、旧函館区公会堂など、続いて金森赤レンガ
       倉庫から高田屋嘉兵衛資料館、函館市北方民族資料館へと足を運んだ。相変わらず非常に寒い。北海道だから寒い
       のだろうがこれは異常だろう。

       五稜郭へ行く。結構な人出だ。高さ107mの五稜郭タワーに登り五稜郭を眺める。前に来たときは無く最近復元
       した函館奉行所を見下ろした。五稜郭内も歩いてみたがスズメとウミネコだけ。
 
       予報通り雨が降ってきた。本当は函館山に登り探鳥の予定だったが雨と寒さでこれは中止した。総じて鳥はやけに
       少なく思われた探鳥旅行だった。巡った公園全てがそうだったからやはりいつもと何か違うようだ。理由は判らな
       いがこれに懲りずにそのうちまたお出でよという鳥たちからのメッセージを聞いた気がする。

       函館空港から機上の人となり夜10時過ぎ無事に帰宅した。 

つがいのクマゲラを始めて見た 北大苫小牧研究林にて   産卵はまだの様子  時々巣穴を覗いてはいるが・・ 
目の前に舞い降り餌を探している  ミヤマカケスに出会った  たくさん居たアカハラ 
ここだけでなく他所にも多くいたセンダイムシクイ  小樽市 小樽運河  円山公園の円山山頂から札幌市街を眺める 
西岡公園で鳴き声を探したらすぐそばにいたウグイス  大きな獲物を銜えたヤマガラ 西岡公園で  盛んに親を呼んでいたアカゲラの幼鳥 西岡公園で 
 野幌森林公園のキビタキ これも野幌森林公園でのオオルリ  可愛いチゴユリ 野幌森林公園 
久しぶりに会ったコムクドリ 大沼公園で  大沼公園 駒ヶ岳が美しい  結構頻繁に見られたアカゲラ 大沼公園で 
ハリスト正教会から函館港を見る  金森赤レンガ倉庫 函館港にて   
 
2014/8/22 一宮海岸〜大原

      暑いさなか20人余の仲間たちと房総海岸に行った。もう既にシギ・チの渡りのシーズンに入ったという。我孫子
      駅前から2時間半ほどで最初の目的地の一ノ宮川河口に着いた。何年か前と同じ風景が目の前に広がっていてその
      時の様子が懐かしく思い出された。あの時はいろんな鳥が見られたっけ。今日はどうだろうか?と期待したのだが!
      一目で非常に少ないことがわかった。その証拠によそのカメラマンたちの姿がほとんどない。
      それでも気を直して探していると、仲間がキョウジョシギを見つけてくれた。それが今日の最初の収穫。河口の対
      岸では早くもそちらに向かった仲間たちがさかんに何かを狙っている様子。急ぎそこへ合流すると数は少ないがキ
      リアイ、ソリハシシギ、キアシシギがやや遠いが盛んに餌をとっている。キリアイを見るのは本当に久しぶりだっ
      た。夢中でシャッターを押した。
近くのコンビニで昼飯を買いそこの駐車場で昼食。

      そのあと夷隅川河口も覗いたがここはほとんど獲物はなし。このまま帰るのはもったいないので大原漁港でヒメア
      マツバメを見ようということになった。ここからはすぐの所という。ヒメアマツバメは初見だったかな?
      驚いたことにコシアカツバメも一緒に飛んでいる。同じ建物の軒下にヒメアマツバメと並んで巣を作っている。
      悔しいがどちらも飛んでいる姿は速すぎ1枚も撮れない。巣からの出入りも素早いがやっと数枚撮ることができた。
      今日はこれで満足するほかない。シギ・チが少ないのは続く暑さのため渡りが遅れているのではないだろうか?
      無事に夕方5時前に帰宅した。 

途中休憩の浜にいたトウネン 遠すぎた!  キアシシギ 蟹かな?  久しぶりに出会ったキリアイ 
止まっている姿はなかなかお目にかかれない     
 
 探鳥日付へ
2014/8/31 茨城南部水田

      鳥が遠い、小さい、少ない、これが今日のすべて。茨城県南部の稲敷・霞ヶ浦方面の田んぼにシギ・チを求めて
      大勢の仲間と出かけた。何年か前と違って休耕田がほとんど見当たらない。その時は水を張った水田がいくつも
      あった。そこに渡り途中の水鳥がたくさん見られたが今回はそれが全くといってよいほど無くこれが鳥影が少な
      い理由。

      それと稲の刈り取りが始まったばかりでまだまだ一面稲穂の波、探鳥には1〜2週早かったかもしれない。たま
      に鳥の姿を見ても1〜2枚先の遠い田なので姿が遠く小さい。アマサギ、チュウサギなどサギ類は行く先々で結
      構みられたが。収穫がないまま浮島鳥類観察小屋に到着、昼食をとりながら目の前から遠くの霞ヶ浦まで広がる
      葦原の中を探すことにした。

      コジュリンとオオセッカの美しい鳴き声がすぐ近くで聞こえている。やっと数十メートル先のコジュリンを発見、
      風に揺られていてちょっと目を離すと見つからなくなる。オオセッカはたまに飛ぶ姿が見えるがすぐに葦原に飛
      び込んでしまい誰も写真が撮れない。トビは何度も見られ、ミサゴはこれも遠いが2羽飛び我々を楽しませてく
      れた。

      やっとハス田や牛舎近くでイソシギ、キアシシギ、ヒバリシギ、コチドリなど遠くに少しだけ観察できた。ショ
      ウドウツバメが結構近くを飛んでくれた。「西の洲」は干拓工事が進み以前の面影がすっかりなくなった。広い
      水たまりにカイツブリが一羽浮いていただけ。
      それでも帰りの鳥合せで40種となったのは参加者が多かったためだろうか、皆に感謝。 
 
畔の上に姿を見せたイソシギ  遠い遠い木の枝にミサゴが二羽 500ミリ望遠でやっととらえる  双眼鏡で確かめたミサゴ 
風に揺られて見え隠れしていたコジュリン     
2014/10/19-20 戸隠高原

 
10月19日 探鳥ツァーに参加し長野駅からバスに揺られて1時間あまり戸隠高原に着いた。目的地の戸隠森林植物園に
     向かいバスが高度を上げるにつれ車窓から見る木々はいっそう紅葉・黄葉が色鮮やかとなって目に飛び込み幸せな
     気分であった。これで多くの鳥たちが見られればいうことなし。

     1時過ぎから早速探鳥、休日とあって観光客も多い。最初に見たのがうっそうとした森の中のマミチャジナイ。
     少し遠いがこれが舳倉島以来2度目の出会い。次にムギマキ、これも今回の目玉で多くのカメラマンが居て鳥の居
     場所がわかった。ツルマサキの実を求めて10分おきぐらいに飛来するという。まったく動きが早くなかなかレン
     ズが追い切れずようやく1回だけ遠くではあったが枝に留まってくれてカメラに収められた。これも8年ぶりの出
     会いである。
 
     いまは紅葉のシーズン真っ盛り、紅葉というより黄葉する木が多いところであり、探鳥路のそこかしこにあって思
     わず鳥を忘れてその見事さしばらく見やったほどだった。熊出没注意の看板が何か所か、道理で鈴を鳴らして歩く
     人たちもいたわけだ。
     鏡池には対岸に一対のオシドリがいた程度でそれも双眼鏡でもわかりにくい遠さで残念だった。

     3時過ぎにこれもお目当てのキバシリが見つかった。ガイドが教えてくれたがこの鳥は鳴き声を知らないと見つけ
     られないという。しかも細い声なのでよほど注意していないと聞き取れない。なぜなら木の幹に留まるが保護色で
     とても見つけられないのだ。おなかが白くゴジュウカラと何度か見間違えたがそんなに簡単に見つかるはずがない
     のだと反省しきり。

  
10月20日 早起きして宿の近くを早朝探鳥、予想したほどは寒くない。充分防寒対策はした上での話。
     空を見上げるといろんな小鳥たちが頻繁に南西へ向かい数羽であるいは群れで飛ぶ様子が目に入った。アトリ、ツ
     グミ、アカハラ、マヒワ、ビンズイ、etc。かなり上空でしかも曇り空、私にはさっぱりわからなかったがさすが
     ガイドだ。次々と鳥種を教えてくれた。
 
     朝食を済ませ再び植物園へ。夕べの天気予報では今日は曇りで夕方から雨の筈が10時ごろからポツポツしはじめ、
     慌ててカッパを着るハメとなった。カメラを濡らさないよう気を使う。少し行ったところでいきなりカラの混群に
     出会えた。コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、メジロetcでそのうちアカハラ、マミチャジナイも飛んできた。

     ここを充分楽しんで、もう一度昨日の所でムギマキをみようとガイドの案内で向かった。そこには平日にもかかわ
     らず今日も大勢のカメラマンがいたが聞くとムギマキはもう1時間も戻ってこないという。すぐの判断で他所を探
     そうということになった。実のついているツルマサキを探して園内をしばらく移動する。途中キバシリを見たりカ
     ケスに出会ったりと少しも退屈しなかった。
     しばらくして遠くにムギマキを発見、通路のすぐわきにツルマサキがある。いまここへ飛んでくるとのガイドの言
     葉通りやがて3羽が目の前へ。雨は相変わらずだし薄暗いしやや逆光ぎみだがとにかくシャッターを押してみた。
     オスの黄色いおなかが実にきれいで感激した。

     昼になったので長い長い奥社参道を戻り、待たせておいたバスで5分ほどの宿へ帰った。ここで名物の戸隠蕎麦を
     食べ一休み、そのうち雨は本降りになってきた。それでも午後もキャンプ場近くを探鳥しようとほぼ全員雨具に身
     を固めそのあたりを歩いたが特に収穫はなし。
     結局予定を早め少し前の新幹線切符に振り替え帰宅することになった。とはいえ充分満足できた撮影行だった。
         
雨の中のマミチャジナイ(2日目)  遠かったがようやく留まってくれたムギマキ  これがムギマキの好物 ツルマサキの実 
動きが速くてうまく撮れないキバシリ  キバシリが見つかりますか?鳴かないと見つけにくい  何か所かあった「熊に注意!」 
これが戸隠山 標高1904メートル  あちこちに美しいもみじが!一瞬鳥を忘れる  せわしく飛び回るカケス 
キバシリと見間違え何度かがっかり ゴジュウカラ     
2015/3/14 秋ヶ瀬公園

     仲間たちとレンジャクを求めてこれまでも訪れたことがある秋ヶ瀬公園へ出かけた。車で行くことが多かったが
     今日は武蔵野線の西浦和駅から歩いた。公園の入り口までゆうに40分はかかる。もっともその道中はもっぱら
     鳥談義に花を咲かせるので特に長い距離とも思わずに着いてしまう。いまのところお天気は上々。

     現地に入ったところでいつものヤドリギのある場所では50人ほどのカメラマンがファインダーを覗いているの
     が見えた。いまレンジャクが居るらしい。3羽ほどのヒレンジャクが被写体の様子。さほど飛び回ることもなく
     容易に撮ることができた。
 
     次に向かったのは公園の北端にある「ピクニックの森」、この公園は南北に長くそこまで2Km弱もある。
 
     森の中の小径を歩くとここでも多くのカメラマンが見えた。みち脇にある小さな池を囲むようにレンズを向けて
     いた。数えたら70人余もいる。なんと池の上を拾数羽のレンジャクとヒヨドリが乱舞している。双眼鏡でよく
     よく見たら何羽かのキレンジャクも交わり時々周囲の木の枝に停まる。どうやら飛ぶ虫を追っているらしい。
     私がキレンジャクをカメラに収めるのは8年振り。急ぎシャッターを切り続けた。

     思う存分撮ったあと次に森の中をアオゲラ、アカゲラを探しふらふらと歩いたがとうとう姿どころか鳴き声も聞
     けなかったのが残念、ベニマシコも探したが紅いオスは見つからない。
 
     昼は全員が炊飯場に集まり弁当、そこで現地解散。また再び探鳥、しかし新たな収穫は得られなかった。
     近くの藪の中でカサコソ音がする。わずか2〜3mのところだがまるで見えない。それでも静かにじっと待って
     いるとちらっと顔の部分が見えた。ガビチョウだった。写真は撮れない。帰り間際に目の前に二十数羽のヒレン
     ジャクが飛び込んできた。
 
     昼過ぎに降るかもしれないとの天気予報だったが幸いはずれ、思いもかけずキレンジャクに出会えて今日も大満
     足、随分歩いた足の疲れも忘れ帰途についた。
  
8年ぶりのキレンジャク  赤と黄の2ショット!   いつも来るヒレンジャク  
もっと赤い色が見たかったベニマシコ   アカゲラ・アオゲラに出会えず今日もコゲラで我慢?   帰り際に20羽ほどが目の前へ 
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2015/6/19-22 道北方面
 
      シマアオジに会いたくて1年ぶりに北海道へ。道北の原性花園を何か所か見て回った。
 
 
6月19日 稚内空港からただちにノシャップ岬を訪れ、その後最初の探鳥地である空港近くのメグマ原生花園へ向かった。
      曇っていて薄暗い。ウグイス、コヨシキリ、ノビタキが多く、賑やかな鳴き声が響き渡る。これはこのあと訪れた
      ほかの原生花園も同様だった。遠くにノゴマとツメナガセキレイが確かめられた。
 
      特に収穫はなく、大沼ふれあい公園に寄ったあと宗谷岬へ急ぐ。いつか来たいと思っていたところである。曇りが
      ちの空模様で樺太は見られなかったがいまの日本の最北の地がここかと感無量であった。ここから今夜の宿、稚内
      のホテルへ向かう。

 
6月20日 朝5時出発。いよいよサロベツ原生花園へ。シマアオジに出会えるだろうか?

      利尻水道沿いの道道106号線を快適にドライブ、が、間近の利尻島と礼文島は雲に覆われ裾野しか見ることがで
      きず非常に残念!途中の抜海でとりあえず休憩、ここの原生花園でシマセンニュウをカメラに収めて、5年ぶりの
      サロベツへ。

      早速新しくなったサロベツ湿原センター裏の木道へ入る。鳥を探す前にまずカメラマンを探す。これが目標の鳥を
      見つける最早の方法。するとはるか遠くに十数人の集団を見つけまずは一安心。聞けばシマアオジが1羽、時々現
      れるそうだ。来てよかった。
      もっともかなり遠いという。しばらく待つうちにまっ黄な腹をこちらに見せてくれ、一斉にシャッター音が響く。
      そのうちより近くのブッシュの上に止まってくれた。まだまだ遠いが朝早くから撮っている方の話ではこれでもい
      い方だという。無理して拡大したこんな写真だがまあよしとするか!? 5年前は姿もろくに見られなかったのだ
      から。

      あとはノビタキ、ベニマシコ、ウグイス、ノゴマ、ビンズイ、シマセンニュウ、ホオアカ程度、ときにオオジシギ
      のディスプレイ飛翔と特有の羽音を聞くばかりだった。

      天候は徐々に回復し素晴らしい探鳥日和となってきた。ここから人家も信号も無い道道84号線をしばらくひた走
      り東海岸近くのクッチャロ湖方面へ向かう。

      そしてエヌサカ原性花園を見てベニヤ原生花園へと廻った。ここでオオジュリン、シマリスなどこれまで出合わな
      かったものをカメラに収められた。期待の鳥はいなかった。

      今夜の宿はクッチャロ湖を見下ろせる浜頓別の温泉ホテル、大勢の日帰り客で賑わっていた。

 
6月21日 今日はのんびりと宿で朝食、8時に、出発した。国道238号線をひたすら南下しオムサロ原生花園、次にコムケ
      原生花園に立寄った。それぞれ鳥というより雄大な景色を充分楽しんだ。
 
      かみゆうべつ道の駅で昼食。ここは以前の名寄本線中湧別駅跡だそうですぐ脇に当時のホーム、跨線橋、鉄道車両
      などがよく保存されていて興味深かった。

      時間の関係で予定した原生花園を二つほどとばしてワッカ原生花園をゆっくり探鳥することに決めた。
      歩いているうちにここへ11年前に来たことを思い出した。そうか!もう一昔も前になったか。あの頃が懐かしい。
      ただあの時より鳥種も数も随分減っている印象は否めなかった。
 
      いまは子育てのシーズンで、ノビタキやノゴマ また町なかで見かけたコムクドリやニュウナイスズメも口いっぱ
      い虫を銜えた親鳥の姿を何度も目にすることができた。
      ここではカッコウが何度も飛んで、また2度ほどオジロワシが上空に現れて退屈しなかった。

      今日の天気は上々、オホーツク海が見えるところに出たらうっすらとではあるが知床半島、羅臼岳が望めた。ちょ
      うど2年前に出かけたところだ。ここにもシマアオジはいなかった。もう北海道ではサロベツぐらいしか居ないよ
      と聞いたがどうやら本当らしい。広い原野をくまなく歩いて足は棒のよう、結局見つけることはできなかった。

      今夜の宿はここからほど近いサロマ湖畔に建つ温泉ホテルである。ホテルの窓から見るサロマ湖上空に三日月、
      木星、宵の明星が横一直線に並んでいたのが印象的であった。
 
 
6月22日 今朝は曇天、朝食前に湖畔を散歩を兼ね探鳥した。ニュウナイスズメ、コムクドリ、センダイムシクイを撮り宿
      出発は8時となった。

      最終日の目的は大雪山旭岳のギンザンマシコだが。道道103号線から国道39号線に入り、美しい山容を見せる
      北見富士を右に、1000mを超える石北峠で一服、層雲峡の脇を通り旭岳ロープウェイ山麓駅に着いたのは午後
      1時過ぎ、途中道道88号線に入りエゾライチョウを探す予定外の行動で到着予定時刻を大幅に超えてしまったの
      は失敗。天気予報に裏切られいつしか小雨に変わっていた。
 
      それでも折角ここまで来たことだから天気が好転することに期待してロープウェイに乗り姿見駅へ行った。雨だけ
      だったら散策コースを歩き見つけられる可能性もあったが如何せん濃いガスの中、この鳥は前に一度見ているので
      まあいいかと結局あっさり諦めて下山した。

      やや早めに旭川空港へ着き、搭乗後は疲れからかすぐに爆睡、着陸態勢に入ったとのアナウンスで目覚めた。  

北の果て宗谷岬、間宮林蔵の立像と日本最北端の地の碑  賑やかに鳴くコヨシキリ メグマ原生花園にて  どいてくれるまで待った ふれあい公園近くで 
抜海岬で見つけたシマセンニュウ   サロベツ原生花園で出会った真っ赤なベニマシコ ときどき遠くに姿を見せるシマアオジ
 サロベツ原生花園にて
 
いくぶん近寄ってくれたシマアオジ  ウグイス どこへ行ってもホーホケキョと賑やかだった  あわてて草薮に飛び込もうとするシマリス ベニヤ原生花園にて 
今は子育てのシーズン、虫を銜えたノビタキ♀  鳴いて親からの餌を待つノビタキの雛 コムケ原生花園にて この近くで子育て中らしいノゴマ ワッカ原生花園にて 
カラスに追われるオジロワシ ワッカ原生花園上空  サロマ湖畔で撮ったニュウナイスズメ  これもサロマ湖畔でのセンダイムシクイ 
オムサロ原生花園付近からオホーツク海を望む     
 
2015/10/28-30 有明海方面
 
     未知の探鳥地なので様子が知りたくて探鳥ツァーに参加した。3日間の予定だが実質は29日の1日のみ。いい天気に
     恵まれた。
 
 
10月28日 大阪南港集合が15時半、一人新幹線、地下鉄を乗り継いでのんびりと出かけた。フェリーに乗り、今夜は船内
      で一泊する。
 

 
10月29日 船は朝5時半に新門司港に着き、すぐバスに乗って最初の探鳥地である有明海の「干潟よか公園」に向かう。
      車内で朝飯を済まし途中で電線に停まるカササギを見て2時間後に到着。

      近くにハマシギの群れ、遠くの鳥の集団は双眼鏡で確認するとダイシャクシギやホウロクシギのようだ。
      ガイドの話ではやがて満潮になり鳥たちはどんどん目の前にやってくるという。この探鳥ツァーはそうなる日時を
      選んでいるという。確かに急速に水嵩が増えて来たようだ。すぐ傍に来たダイシャクシギの中にミヤコドリが3羽
      もいて嬉しくなった。オグロシギもいるようだ。
 
      ここへ着いたとき遠くに見えた白い点のような鳥2羽、なんだろうと思っていたが、なんとクロツラヘラサギとヘ
      ラサギだった。珍しい鳥2種が同時に見られるとは全く贅沢な話!それが今や仲良く目の前で餌をとっている。

      これまで同じ程度のサイズだろうと考えていたがヘラサギの方がかなり大きいのがわかった。帰って図鑑を見ると
      ヘラサギがL86cmに対しクロツラヘラサギはL74cmとあった。
 
      この日出会ったシギチはダイゼン、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、オグロシギ、オオソリハシシ
      ギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、アオアシシギ、オバシギ、コオバシギ、トウネン、ハマシギ。カモメはズグ
      ロカモメとセグロカモメのみだった。

      ますます水が増えて来て足元にまで及んできた。これ以上立ち止まると靴が濡れそうだ。ふとその足元を見たら数
      匹のトビハゼが小石の上でひなたぼっこ?初めて見るものだがあの有名なムツゴロウではないそうだ。少し残念。
      次へ移動する時刻にもなったので名残惜しいがバスに戻ることになった。
 
      向かうのは諫早干拓地、ここから2時間もかかるという。昼食は今朝に続いてまたバスの中、現地に着いたのは正
      午少し過ぎだった。
 
      ここの目玉はアカアシチョウゲンボウ、おおいに期待していたがただのチョウゲンボウに出会えただけで、そのた
      めではないだろうが少し疲労を感じてきた。再びバスに少しだけ乗りナベコウがいるという場所へ向かった。
      着いたところは広い休耕田のようでここから歩いてナベコウを探すという。果してどこにいるやら?
    
      幸いなことにガイド同士が知り合いの別の団体も来ていて連絡を取りながらナベコウを探すことになった。しばら
      くするうちに見つけたという情報を貰ったという。急いでその現場へ向かった。
      ここまで足が棒のように感じられていたがそれも忘れて早足で歩く。行く前に飛ばれてしまうかもしれないという
      心配もしたので。結局杞憂に終わりほっとしたが居た所が道路から遠い!広い休耕田の中ほどで全く動かない。
      30分ほど写真を撮り続けたが時々向きを変えるくらいでどうしようもない。まして足元はひどい雑草に覆われ
      立っているのか座っているのかそれも定かでない。姿を見ただけでいいとしようか。

      これで本日の探鳥は終了し3時間弱の行程で新門司港へ帰った。おおむね有明干潟は鳥の種類も数も多く魅力ある
      ところだと判った。このツァーに参加できてよかったという印象を受けた。また来られる機会があればと思う。
 
 
10月30日 朝8時半、無事に出発地の大阪南港到着。折角ここまで来たので近くにある大阪南港野鳥園へ立寄ったが1時
      間ほどで退散。殆んど収穫がなく展望塔からミサゴを撮っただけ。
 
      重い荷物と時間の関係で九州で買えなかった土産は大阪駅で手にし、予定通り夕方帰宅した。
 
何十羽もいたダイシャクシギとホウロクシギ  シギたちに交じってミヤコドリも 手前はオグロシギ  これほど多くのホウロクシギを見たのは初めて 
餌をあさるクロツラヘラサギ  すぐ目の前を飛ぶクロツラヘラサギ  ダイサギより若干小さめのヘラサギ 
ヘラサギとクロツラヘラサギのツーショット  満潮になり足元に来たトビハゼ、ムツゴロウでなく残念!  ハマシギ、トウネン、メダイチドリなどの中から
見つけたコオバシギ
 
やっと探せたナベコウ 毎年1羽来るらしい  最終日に立寄った大阪南港野鳥園でのミサゴ   
 
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2016/6/24-27 沖縄本島
 
     今回は夏鳥のアジサシを撮りに沖縄本島へ旅立った。早目に飛行機と宿を手配したのでうまく梅雨が明けてくれればと
     そのことばかり気にしていたが10日ほど前に明けたようだ。そのうえ、うまいことに今年は台風が一つも発生せず
     お天気的にはまずまずの探鳥旅行に恵まれた。あとは目的の鳥ベニアジサシとエリグロアジサシ会えるかどうか?
     だがこればかりはふだんの心がけと運次第。神仏に祈るのみである。
  
 
6月24日 このところ多いJRの遅延が幸いに無く、羽田空港に予定通り到着、同行者と無事落ち合えてほっとした。
      那覇空港にも時刻通り着陸し、レンタカーを借りてから道の駅でやや遅い昼食、まずは一路首里城へ向かう。9年
      前に来たときは観光など考えず鳥だけを追ったことを思い出した。
 
      ゆっくりと時間をかけて城内を見学し古き琉球王朝に思いを馳せることができた。
 
      那覇ICから高速に乗り終点の許田で一般道へ、今日予定した屋我地島に向かった。早速アジサシ類に会えるので
      ないかとの期待は見事にはずれ、遠くにクロサギとイソヒヨドリがいただけ。もっとも既に夕方。仕方ないかとい
      さぎよく諦め、今夜の名護市の宿へ急ぐ。今日の鳥果は0。
 
 
6月25日 今日の予定は北部の与那川周辺から県道2号沿い、それと喜如嘉の探鳥地を巡る予定。ついでに本島最北の辺戸岬
      まで足を伸ばすことにした。

      与那川までは海沿いを走る国道58号線なので所々海岸べりに岩礁がある。あるいはこんなところにアジサシがいる
      かも?と期待し車の助手席で目を皿のようにして出発から30分経過、ついに白い粒々がついたような岩礁を見つけ
      た。車を止め見るとやはりエリグロアジサシである。初めて見た鳥であるが一目で判断できた。美しい鳥!カメラの
      シャッターを押し続けた。
 
      与那川河口から少し上流へ入ったところで山の鳥を探したがここでは何ら得るところが無く、西海岸と東海岸をつな
      ぐ県道2号線沿いで探すことにした。が、想定以上に車の通行が多くしかも車を止めておく場所がほとんど無い。
      やむなく照首山の裾を廻る山道へ飛び込んだ。ほとんど車は通らず全くの山の中、これが正解だった。
 
      まもなくリュウキュウアカショウビンが左の森に飛び込む姿を目撃し、しばらくしてヤンバルクイナが目の前を横切
      るところも見ることができた。どちらも写真を撮ることは難しかったが、あゝ沖縄に来たんだなと実感できた。
 
      車を楽に止められるスペースがあったので周辺を2時間弱探鳥。すぐにリュウキュウメジロをゲット。やがてホント
      ウアカヒゲが目の前に飛び込んできた。雌のようだ。ただしサービスがよくなく2〜3枚撮らせてすぐに森の奥へ消
      えた。

      次にノグチゲラが出た。残念なことに全身をちらと一瞬拝めただけ、すぐに葉の蔽い茂る木の裏側へ回ってしまった。
      木をつつく低い音が何度も聞こえる。ずいぶんねばったが結局ものに出来なかった。
 
      後ろ髪を引かれる思いで本島の北のはずれ辺戸岬へ向かう。観光地だが意外に人は少ない。那覇空港ではあんなに
      大勢だったのに。雄大な風景をしばらく楽しんだ。しかし暑い。沖縄はすでに真夏である。
 
      ここから南下、途中道の駅を見つけ昼食。今日の最終探鳥地喜如嘉へ立寄った。シロガシラ、リュウキュウツバメ、
      セッカと賑やかだった。ときどき近くの低い山からキョロロンとリュウキュウアカショウビンの声が聞こえたが姿は
      見えず。

      少し早いが夕べと同じ宿へ向かう。宿の前は浜辺で同行者は海水パンツを買ってきて「沖縄へ来て海に入らない手は
      ない」とばかりさっそく海水浴。
 
 
6月26日 最初に向かった先は金武町の億首川河口付近。少し農道を歩いただけで多くの鳥たちに出会った。電線にリュウ
      キュウツバメ、クロハラアジサシ。その先にセイタカシギと帰化鳥のアミハラ。アミハラはその腹部の網目模様を
      じっくりと観察できた。
      農道を横切るイタチの姿も見られた。その後比謝川沿い、照間水田と立寄ったが特に収穫はなく、その足で海中道路
      を通り平安座島から浜比嘉島へとドライブしてきた。

      沖縄市の今夜の宿への途中、近くの比屋根干潟を覗いたが夕方近くでそのうえ小雨がぱらつき暗くここでも全く収穫
      なし。ホテルの夕食は飲み放題つきのメニューで食事もうまく大満悦。
 
 
6月27日 今日は知念岬近くのコマカ島へアジサシを探しに船に乗る。最後の機会。海洋レジャーセンターの運営で島までは
      15分ほどでこの港からかすかに遠望できる距離にある。コマカ島は無人島で周囲800メートル弱とか、施設はト
      イレしかない。9時15分港出発、島に2時間滞在し11時半に迎えに来て貰う約束で船賃は往復1人2500円。
 
      天気も上々、風もなく12人乗りの小船だが全く揺れず無事島へ上陸できた。もっとも桟橋は写真でご覧の通りで
      2メ―トルほど水中を歩くことになるので靴とズボンはびしょ濡れとなった。
      早くも周囲を飛ぶアジサシが見えた。少し高所に上がっところからベニアジサシとエリグロアジサシが見え存分に撮
      ることができた。ここへ来て本当によかった。
 
      旅の終わりに空港近くの瀬長島へ探鳥に立寄り飛行機出発までの時間調整をする。目標のアジサシが撮れて大いに
      満足できた沖縄本島の鳥見を無事に終了した。  
  
 大勢の観光客がいた首里城の入り口 守礼門 思わず見とれたエリグロアジサシの飛翔  メジロよりおなかが白いリュウキュウメジロ 
ほんの数枚だけ撮れたホントウアカヒゲ  辺戸岬にて 地球は丸い  どこにでもいたイソヒヨドリ(♀) 
リュウキュウツバメ ただのツバメはいなかった  また出会った!シロガシラ   今回はじっくり観察できたアミハラ 
田んぼの電線に止まっていたクロハラアジサシ  優雅なたたずまい セイタカシギ  正面の島がコマカ島 小船で15分ほどの無人島 
島の桟橋 靴とズボンのすそがびしょ濡れになった  かわいく、美しいベニアジサシ  クロサギもあちこちで見られた 瀬長島にて 
 
2017/4/21-24 宮古島

     航空券もホテルもようやく手配できホッとしたところでなんとその期間にトライアスロン大会が入っていることを知っ
     た。しかしこの時期を逃すとしばらく暇がとれない。やがて梅雨に入る。仕方なく予定を強行することにした。なんと
     かなるだろう。今回は探鳥半分、観光半分だから気が楽だ。
 
 
4月21日 羽田から島への直行便を選んだ。出発時刻が遅く、3時間の搭乗時間で済むので身体が楽である。宮古空港で
      レンタカーを借り、途中1ヶ所で探鳥のまねごとをして東平安名崎へ向かった。
      天気予報は良い方にはずれて上天気。白亜の灯台と紺碧の海が美しい。驚いたことに駐車場にムナグロが出迎えて
      くれた。
      雄大な景色を楽しんで今夜のホテルへ。プール付きの広い部屋で、夕食は1キロ以上離れた食堂まで無料の送迎
      シャトルバスがあり同行者と島料理を堪能した。
 
  
4月22日 昨夜来の雨も小降りになり、今日の行動に全く影響なし、それも朝の10時頃はすっかり止んでくれた。まず
      池間大橋を渡り池間島の湿原で鳥を探すが収穫無し。今年初見のアマサギがいた。

      次が「島尻マングローブ林」、遊歩道を歩き、キアシシギ、チュウシャクシギ、イソシギなどを撮る。頭上をズア
      カアオバトが飛び越えていった。湿原もこのマングローブ林も以前来たことがあり本当に懐かしいところだった。

      いったん町場へ出て休憩、昼食。

      いよいよ本命の大野山林(熱帯植物園)で探鳥。この植物園のホームページから山林内のルート地図をダウンロー
      ドして持って行ったが全くわかりにくく、山道に迷うばかりでこんな筈ではなかったと気が焦った。降りこそしな
      いものの森の中は薄暗く、鳥の鳴き声もあまり聞こえない。

      いきなり山道の正面遠くから赤いものがこちらを目がけ飛んでくる。リュウキュウアカショウビンだ。カメラを構
      える暇もなく頭上を越え藪の中へ去ってしまった。

      夕べ降ったにもかかわらず全く水の無いひょうたん池は探せたがこれでは役立たず、リュウキュウヒヨドリが騒々
      しい鳴き声を立てて飛び回っているのみ。
 
      どういうわけか疲れが出たのでここはまた後でと今日の探鳥はあっさり諦め今夜の宿へ行くことにした。途中で食
      料とアルコールを大量に調達した。

      ここでは部屋の中庭にセッカとイソヒヨドリが何度も来てくれて宮古島ってなんて良いところなんだとすっかり感
      激!ビールと泡盛がうまかったこと。

  
4月23日 今日はトライアスロン大会の日、全島あげての催しのため大通りは全面通行止め。
      事前にそのルートと規制時間がわかったのでそれを避けまず与那覇湾沿いを走り、海辺の鳥を探すことにした。

      宿のすぐ近くに自転車のコースがあり、立ち寄ってしばらく応援することにした。初めて見るゲームでその迫力に
      びっくりするばかり。スイム3km、バイク167Km,マラソン42.195Km参加者の約8割がこれを完走した
      そうだ。

      しかし時期が悪かったのかキアシシギやイソシギ、チュウシャクシギがいる程度で港も覗いたがまだカモメ類は全
      くいない。ただ風景は素晴らしく、十分満足。一度に2羽のクロサギが見られたのもいい思い出となった。

      今日は伊良部島へ、2年前出来たばかりの伊良部大橋を渡る。以前は船で行ったが今回の旅行はこの橋を渡ってみ
      たかったのも目的の一つ。幸いここは早くも11時に交通規制が解けた。期待に違わず素晴らしいドライブコース、
      青空のもと、海の色の見事さは言いようがない。最初に訪れた牧山公園では思いがけずクジャクを見た。宮古島で
      は以前に見ていて、いまは駆除しつつあるようだがここにもいるのには驚いた。

      リュウキュウアカショウビンは何度も見かけた。ズアカアオバトやその他のハトらしき鳴き声(キンバトやカラス
      バトか?)も頻繁に聞こえるがうっそうとした森の中では全く姿が見えない。残念!

      途中の集落佐良浜で昼食、白鳥崎でも広々とした景色を楽しみ、佐和田方面を探鳥し、再び牧山公園で鳥を探した。
      結局あまり収穫は無かったが。今日もお天気には恵まれた。
 
  
4月24日 今日が最終日、予定を変更し探鳥は大野山林だけに絞った。
 
      降ることはなかったがやや曇り空、まずまずの探鳥日和に恵まれた。宿をゆっくりと遅めに出発、といっても狭い
      島のこと、すぐに目的地へ着ける。ただ時間がもったいないので途中のコンビニで弁当を買い、鳥見をしながらの
      昼食とする。今日は道に迷わないようじっくりと地図上の自分の位置を確認しながら歩いた。ようやく目的の水場
      の小さい池に到達、やれやれ・・
 
      途中でズアカアオバトを撮り、遠くでサンコウチョウのつがいが飛び回っているのを目撃した。
      しばらく池の傍で木蔭に身を隠し鳥を待つことにした。待つこと1時間、リュウキュウアカショウビンが水浴びに
      やって来た。何度も池に飛び込む姿に満足。次にサンコウチョウやリュウキュウキジバトが来てくれた。もっとも
      いちばん見たかったキンバトやオオクイナは現れず、もひとつ別の水場だったかもしれない。これらは次の機会に
      とっておこう。  

      帰りも羽田直行の飛行機に乗り、羽田空港で存分に飲み早めに帰宅した。まあまあの行楽探鳥である。
 
 
東平安名崎に映える灯台  東平安名崎から望む海が美しい  こんな所に!東平安名崎の駐車場にいたムナグロ 
いたる所にイソヒヨドリが・・ ♂が多かった  11年ぶりの池間湿原  島尻マングローブ林入り口 
あちこちで見たリュウキュウツバメ  トライアスロン大会 1300人余が完走した  与那覇湾の風景 たくさんお見せできないのが残念! 
与那覇湾で見たキアシシギ  クロサギが2羽いるのを見るのは初めて 与那覇湾にて  2年前に完成した伊良部大橋を渡る 
伊良部島から眺める伊良部大橋 全長3540m  ズアカアオバト 大野山林にて  何度も水飲みに来たリュウキュウアカショウビン
 
大野山林にて 
サンコウチョウ(♂) 大野山林にて     
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2018/7/06-09 石垣島・西表島

     探鳥はシーズンオフ、それでもこの時期でなければ見られない鳥もいるだろうと安易に考えていつものように息子の車
     運転を頼りに、ここへは3度目の訪問となった。出発間際にカロリン諸島付近に熱低が出来すぐに台風8号に成長する、
     それも超大型とのニュースを得た。それでも帰るまではなんとかなるだろうと、これも安易に考え羽田を飛び立つこと
     にした。直前の台風7号で西日本がひどい水害に見舞われていることも知らずに・・。

     この探鳥で唯一の成果は宮古島でも探せなかったキンバトに出会えたことだ。それも西表島で。私としては大収穫。
     10日からは飛行機も船も全くストップ、何とか最終日の9日に無事帰宅出来たのはラッキーというほかはない。
     旅行2日目に20分ほどのスコールを体験(?)しただけの好天に恵まれて印象に残る探鳥旅行となった。
 
 
 7月6日 羽田から那覇空港で乗り継ぎ石垣島へ渡った。石垣地方は雨の予報だったが着地したら朝ドラではないがなんと
      空は「半分、青い」。

      今日は数時間のみ探鳥の予定。早速レンタカーで宮良川河口、大浜、新川川河口、平田原、富崎、アンバル等を廻っ
      たが収穫はゼロに近い。期待したアジサシ類は全く姿を見せず、大浜でクロサギ、数羽のシロチドリとアオアシシギ、
      平田原でセッカを撮っただけで、これも計算のうちと心の中で強がって、離島ターミナル近くのホテルへ入った。

      近くの居酒屋で好きな海ぶどうほかを肴に久しぶりに泡盛で乾杯した。
 
  
7月7日 8時半発の船で離島ターミナルから西表島の大原港へ。晴天、波穏やか。

      今日の予定は上原港近くの宿あたりまでとし、早速レンタカーで豊原と大原田へ向かった。かつて大原田ではカメラ
      の故障で目の前のアカガシラサギの成鳥を撮り損なった苦い思い出がある。

      ここではムラサキサギやリュウキュウヒヨドリに出合う。

      仲間橋を渡り大富集落あたりを探鳥、途中でリュウキュウツバメを見た程度で何ら収獲なし、後良川を渡り、要所
      要所で車を止め西表の風景を堪能し、かつカメラに収めた。ここあたりでは探鳥よりドライブを楽しんだ感がある。

      その頃だったろうか、車の後方からいきなり頭上に真っ黒な雲が覆いかぶさり突然のスコールに見舞われた。止むま
      でその間20分程度、両側の空は青空さえ見えている。南国の夏を体験できたのが良かった。もっとも雨が止んでも
      蒸し暑さは収まらない。これが南国特有の気象なのだろう。

      ドライブ途中で時々スマホで台風情報を見た。熱低から台風8号に成長した。かなり大型らしいが今のところはまだ
      大丈夫。しかし石垣方面に向かっているらしい。安心は禁物。

      道路際でシロハラクイナを結構見かけた。オサハシブトガラスもかなりいるが、ほかはさっぱり、時間帯もよくない。
      急遽明日の予定地も廻ってしまおうと決めて先を急いだ。上原港を過ぎて昼食、住吉牧場を回り、浦内川河口周辺、
      干立と祖納の集落から西表トンネルをくぐり白浜港まで一挙に廻った。途中でツルクイナらしいものを見たが単にバン
      とわかり残念!ここまで収穫はゼロ!干立の集落を歩いてみたがズグロミゾゴイは見えず数羽のシロハラクイナが大き
      な鳴き声を出して追いかけごっこをしていた。

      時間もあり余っているのであのスコールに遭ったあたりまで戻ろうということになった。大見謝へ立寄り海辺に出て
      その景色を満喫した。もっとも遠くに双眼鏡でも種別不明の白鷺がいた程度で、足元には小さいヤドカリが無数に
      動いているのみ。
   
      大見謝を出てまもなく歩道際の斜面にいるキンバトを車中から発見、緊急停車しすぐに高まる胸の動悸を抑えて撮影を
      開始した。いつ飛ばれるか気になり近寄れなかったが2分ほど撮らせて貰った。木の枝に留まった場面を撮りたかった
      が贅沢は無理、まもなく樹間へ飛び去ったがとりあえずはこれで満足するほかない。西表で出会えるとは考えてもいな
      かった。
  
      ほどなくカンムリワシが電柱のてっぺんに留まっているのを見つけた。この旅行で初見である。

      まもなくユーターンし上原港近くの旅館へ入る。今夜は同行者とビールと泡盛で大いに祝杯をあげいい気分で就寝。

      台風は刻々近づいている様子、翌日の夕方に石垣へ戻る予定だが万一にも船が欠航すると困るので時間を繰り上げて
      10時半の船に乗ることに決め、同時に最終日のレンタカーを前日から借りることにレンター会社と交渉した。

  
7月8日 宿で朝食、すぐに出発した。乗船の時刻まで余裕があるのでゆっくり道路際を見ながら車を進めた。
      今日もカラスが道路や歩道に多い。カンムリワシが電線に留まり、チュウダイズアカアオバトも見られた。昼間と違い
      早朝は鳥がいるのがいい。再び行った大原田では目の前にカンムリワシがいた。キンバトは見つけられなかった。

      波穏やかで船は全く揺れず、これで台風が本当に来るのかと思うほどで、晴天、風もあまり無い。石垣の離島ターミナ
      ル近くで早い昼食を食べ、バスでレンタカー会社へ。

      まず、バンナ公園へ。ときどきアカショウビンの声が近くでまた遠くで聞こえるがついに姿は見られずに終わった。
      ここではハブに要注意。やがて特徴ある鳴き声に近くの高い木を見やるとリュウキュウサンショウクイが2羽探せた。
      
      やはり高い木に留まるツミを発見した。どうやらリュウキュウツミのようだ。

      美しい鳴き声が聞こえると思ったらリュウキュウメジロだった。茂った葉影のためなかなか姿を見られなかった。
      このきれいな鳴き声を初めて聞いたが感動的だ。

      オサハシブトガラスがうるさい。以前もこれほど居たのだろうか。口の中が赤いのが写っていた。図鑑によると幼鳥
      らしい。

      今日も航空会社から帰りの予約便の運行情報に注意するようメールが入った。もし飛ばないと2晩ほど宿泊先を探さ
      なければならない。すぐ見つかるかちょっと不安がよぎった。

      浦田原へも行ってみたが鳥がいないのはここも同じ。今日はここで終了し、予約しておいたホテルで一風呂浴びて
      から近くの居酒屋で今日も一杯。
 
  
7月9日 今日が最終日、バンナ公園へ向かう。出発時にホテルの受付へ万一のとき宿泊を延長できるか聞いたら、大丈夫、
      飛びますよと気楽に言う。現地のひとが言うのだからそうなのだろうと腹を決めて予定通り行こうとなった。
 
      今日はアカショウビンの鳴き声は遠くで1〜2度ほど聞こえただけ、リュウキュウサンショウクイは何度か姿を見せ
      た。相変わらずオサハシブトガラスとリュウキュウヒヨドリの鳴き声がうるさい。昨日に続いてセミもしっかりと
      鳴き声を上げて小鳥の声を消してしまっている。

      石垣の町はコンビニなどが硝子窓の全面にネットを張り強風に備え始めている。

      帰りはやや出発が遅れた羽田直行便に乗り無事に帰宅できた。帰ったら翌10日は石垣空港は全面閉鎖、全便欠航、
      船も10日〜11日は全面欠航したのがわかった。無事でなによりだった。石垣、西表の方々は大変でしたね。
 
 
クロサギ(白色型)?いえ、残念!コサギでした 大浜で  じっくり留まっていてくれたセッカ  平田原で ムラサキサギ -1- 
帰りの石垣空港近くで ムラサキサギ -2-  随所で見たリュウキュウツバメ どこでもうるさいリュウキュウヒヨドリ 
これもあちこちで見かけたシロハラクイナ  初めて撮れたキンバト 西表島にて  カラスに次いで多かったリュウキュウキジバト 
カンムリワシ -1-  カンムリワシ -2-  チュウダイズアカアオバト 西表島で 
朝食の魚を捕らえたクロサギ 上原港で  鳴き声が美しいリュキュウメジロ  口の中が赤かったオサハシブトガラス 
特有の鳴き声 リュウキュウサンショウクイ -1-  バンナ公園で リュウキュウサンショウクイ -2-  リュウキュウツミ バンナ公園で 
腹部に白い帯があるリュウキュウクマゼミ 賑やかだ  目前の台風8号に備えるコンビニ 石垣市内にて  空港で手に入れた自分へのお土産 泡盛 
探鳥日付へ 
2019/6/14-17 道北-2(稚内〜旭川)

     出発日が近づくにつれ目的地の天候の予報は悪くなるばかり、しかし飛行機も宿もすべて予約していて出かけるほか
     ない。今回の目的はどちらも既に見ているシマアオジとギンザンマシコだ。私には天候の不安も吹き飛ばす魅力ある
     鳥たちだ。息子を誘って思い切って出かけることにした。
      
 
 6月14日 羽田から稚内空港へ直行。レンタカーを借り昼食後兜沼を目指す。前回は雲に覆われ裾しか見えなかった利尻
      山は残念ながら今度も雲の中、ちょっと気落ちしながら兜沼に着いた。
      昼過ぎの沼辺は予想通り風が強く時間帯のせいもあって鳥の声は少なく、ここは早々に引き揚げた。

      いよいよ目的地の一つサロベツ原生花園に到着。しかししかし、ここも強風が吹き、シマアオジは勿論その他の鳥
      影は皆無でカメラマンはわれわれだけ。やっとアオジの鳴き声が聞け、見ると1羽のみ枝に留まっている。
      今日の収穫はこれだけ、大事に撮らせて貰った。

      この日の予定はここまで、今夜の宿、豊富温泉のホテルへ急いだ。
          
  
6月15日 ホテルを5時に出発、15分ほどでサロベツ原生花園に着いて早速探鳥開始。幸い晴れて風もない。今日は期
      待できそうである。早くも駐車場には十数台、利尻富士が遠くに鮮やかに見えている。湿原一面のエゾカンゾウ、
      コバイケイソウ、ノハナショウブも色とりどりに迎えてくれた。
     
      4年前に見た場所の木道付近では十数人のカメラマンが陣取っていてそこに割り込ませて貰う。聞けばシマアオジ
      が1羽遠くにいるとのこと、私には見つけられない。そのうち近寄ると思うよとの言葉を頼りに待つこと30分。

      隣にいたカメラマンがまだまだ遠いが見えるよと耳打ちしてくれた。白いコバイケイソウの花の上に居るらしい。
      やっとの思いでそれを探し当てカメラのレンズを向けた。ズームを700ミリ以上にしてやっと撮れたのが下の
      写真である。絵になる風景。少しして遠くへ飛び去ってしまい、ここに4時間ほど粘ったがもう見られなかった。
      あれでも運が良かったと思うことにした。その合間にノビタキ、ホオアカ、ツツドリなど撮ることができたが、
      鳥種も数も以前より随分少ないと感じた。ときどきオオジシギのあの特有な鳴き声を聞いた程度である。

      長沼へ行った。予想に反してここも鳥が少ない。活発に動いていたのはノビタキぐらいで、ツメナガセキレイは
      ちらと姿を見ただけでカメラでは追い切れなかった。水面を探すもアカエリカイツブリはどこにもいない。
      おまけに湖岸に沿った木道も途中工事中で先へ行けずなんとも中途半端な思いでここを立ち去った。

      サンル牧場への途中道の駅「てしお」で昼食、牧場周辺は広すぎ探鳥ポイントがなかなかつかめず、北海道らしい
      全体の雰囲気を味わってのんびりと帰途についた。今夜は名寄駅近くのホテル泊。夕食は近くの飲み屋で一杯。
      例のパターンである。

  
6月16日 今朝は大雪山赤岳でギンザンマシコを探す予定を組んでいたが生憎と悪天候。風が強くおまけに雨も降って
      いる。赤岳ロープウェイのホームページを見たら強風のため運行休止だそうだ。
      明日の最終日も同じような天気らしい。
     
      それなら今日は休養日にしようと連れと話し合い、幸いチェックアウトが11時だったので時間ギリギリまで粘ろう
      とベットに再び横たわる。

      いずれここは出なければいけないので急遽あまり風に影響されそうもない朱鞠内湖へ行ってみようとなって、湖畔
      キャンプ場を目指した。
      
      もちろんお天気のせいだろうが人は見当たらない。時々雨が降り、おまけに寒い。持っていた衣服類を全部着込んで
      レインコートも着て、車内の暖房も入れ体が冷えないよう気をつけた。
      雨の合間を見計らって外に出て景色を眺める程度、鳥の声が若干聞こえるだけで姿を見せてくれない。一度だけキビ
      タキが目の前を飛びたちまち見えなくなった。

      家族連れが一組だけ同じ駐車場に停まったが程なく去ってしまった。こちらも朱鞠内湖の雰囲気がわかったので再来
      を期しここをあとにした。
      時間はたっぷりあるのでホテルへ向かう前に神楽岡公園はどんなところか見ておきたかったので寄り道をした。
      その途中大雪山だろうか美しい山並みが見えた。たまたま雨が止んでいたので停車して風景を楽しんだ。

      神楽岡公園は雨はほとんど止み旭川市の中心街に近いこともあってかこの天気にもかかわらず少しだけど人出もある。
      もっとも薄暗く探鳥の雰囲気ではない。この雨と風で折れ散った小枝が足元に散乱し歩くのに危なかしい。
      
      少し早いが観光は無しにして旭川駅前のホテルへ入った。すぐに湯につかり今日も飲みに外へ出向いた。
            
   
6月17日 今日が最終日、やはり大雪山赤岳へのロープウエィは動いていないそうだ。ギンザンマシコはきっぱりと諦めた。
      まずキトウシ森林公園へ向かった。この名前に惹かれ行ってみた。喜登牛山の麓にある。今日も時々強くはないが雨が
      降っている。

      駐車場の傍で綺麗なホオジロ♀が盛んに啼いていた。少し坂道を登ると2羽のコゲラが盛んに交互に木に穿った巣穴へ
      餌を銜え運ぶのが見えた。今は子育ての時節である。

      途中の道路際に熊出現注意の看板が見えた。急ぎ熊よけの鈴を身につけ、ほどなくこの公園を退散した。
      帰りがけにニュウナイスズメを見かけ写真に収めることができた。
 
      最後が南丘森林公園、ここではエゾライチョウを期待したが空振りに終わった。四方を山に囲まれいい雰囲気の所だ。
      どこでもそうだが探鳥は雨や風は全くの禁物、また出直そう!

      キビタキが多かった。ここで初めて♀のキビタキを撮ることができ、私にとって大きな収穫である。新種に期待した
      探鳥でなかっただけに儲けものである。

      北海道は広いだけに探鳥地と探鳥地間はかなり遠距離でその移動に時間がかかる。いつも目一杯の計画を作ってしまう
      のでどこも急ぎ足の行程で中途半端になりがち、次からは多くても1日に2カ所と決めようか。要反省。

      今回は天候にも鳥にも恵まれなかったが利尻富士と花のサロベツ原生花園を満喫できまたいい思い出となった旅行に
      なった。予定通り、旭川空港19時半発に乗り無事に羽田へ着いた。
  
遙か遠く雪をかぶった富士山が綺麗だった  風が強く鳥の声も少なかった兜沼  初日のサロベツ原生花園はアオジのみ
花と利尻山が見事だったサロベツ原生花園
シマアオジを待つ木道上のカメラマンたち 2日目 
コバイケイソウに留まるシマアオジ ちょっと遠いが今回も楽しませてくれた
久しぶりに逢えたホオアカ サロベツ原生花園にて   近くで鳴いていたツツドリ サロベツ原生花園にて  サロベツ原生花園去り際にみたコヨシキリ 
長沼のコウホネ   長沼の沼辺で あちこちで鳴き飛び回るノビタキ♀  同左 ♂ 
遠別町啓明で立ち寄った海岸からの雄大な利尻富士  のどかな眺めだったサンル牧場  サンル牧場からの帰り道で サンル川 
天気に恵まれなかった3日目、朱鞠内湖の眺め  朱鞠内湖からの帰途 大雪山らしい  キトウシ森林公園入口で迎えてくれたホオジロ♀ 
     
子育て中のコゲラ キトウシ森林公園で  2羽が盛んに餌を運んでいた 結構見られたキビタキ♂ 南丘森林公園にて 
     
こちらも子育て中  初めて撮ったキビタキの♀ 南丘森林公園にて  南丘森林公園 またゆっくり訪れたい 
 
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